私の麹造り
私は麹士となり、麹(米麹・麦麹・玄米麹)を自分で造っています。
その理由は、
- 自分で材料を選ぶことが出来る。
- 自分が造りたいと思った時に造れる。
- 麹を造っている時は、とてもワクワク出来る時間になる。
- 一番は、この麹を使って簡単に作れる発酵調味料を作り、簡単・美味しい・栄養価アップのお料理をお伝えしたいと思っています。
麹造りを始めた頃の家族は”何か造っているな~”という感じでした。私が楽しそうに造っていると”どうなった?出来た?”に変化し、今では”これ塩麴に漬けてよ~”などに変わってきました。
この変化は、●毎日の食事が美味しく感じるから ●身体の調子が良くなってきているから を実感している様です。
麹造り工程(簡単解説)
①お米を水に浸漬します。(白米・麦・玄米などお米の状態や季節によって浸漬時間は異なります)
②お米の水切り
③お米を蒸す
④蒸したお米を冷まし、麹菌を加える。
⑤麹菌を加えたお米を温度管理しながら見守ります。
⑥お米を解して空気を入れてあげます。(手入れ)
⑦手入れを何回か行い、麹菌が出来上がります(出麹と言います)
*麹が出来上がるのに3日(浸漬時間を合わせたら4日)かかります。
麹を造る過程で色々状態を見ながら手入れを行うのも楽しんでいます。
麹造りは、お米の種類・お米の出来具合・季節・気温・自分の体調・水・浸漬時間・蒸し具合・麹菌の量や塗し具合・手入れ具合・温度管理・
室内温度・部屋に住んでいる菌達などが影響して毎回違う麹が出来上がります。
同じ麹は出来上がらないのです。そのため、毎回勉強にもなります。
大手企業で機械で造る麹とはひと味もふた味も違ってきます。
大手企業は品質を一定に良い状態で販売する事も守らなければいけないので、それも大変な企業努力だと思います。
私は日本の調味料の多くが麹から出来ていることを大切にしたいと思います。
私の麹造りの思いを書いてみました。